ベンチャーの転職では短期間で多くの業務を経験できたり、仕事における裁量の幅が広いなどメリットが多いですが、中にはベンチャーで働くことに向いていない方もいます。
私はベンチャーへの転職経験は複数回あり、現在進行形でベンチャーにて勤務している際に『この人は会社に馴染めていないし、いずれ辞めていくな』と感じたケースや、採用面接で面接官として対応している時でも『この応募者は、ウチの会社に入っても続かなさそうだから不採用か』という判断をしたことがあります。
個人的にはベンチャー企業で一度は働くことをおすすめしますが、転職後に後悔する恐れもありますので、メリットとデメリットについてしっかり確認しておくといいですね!
ベンチャー企業へ転職するデメリット・リスクを確認!
ベンチャー企業で働きたいという人は、以下のような目的や希望があるのではないでしょうか。
- 刺激が少なくつまらない大手企業から脱出して、価値のある仕事をしたい!
- 未経験者でも採用してもらえるから、一から経験が積める
- 幹部までの昇進がスピーディーで、若いうちから責任のある立場で仕事ができる
結論から言うと、ベンチャーへ転職すれば上記のような職場環境で成長できることは確かです。ただ、良い面ばかりでもなくベンチャーで働くデメリットもあるので、転職活動を始める前にチェックしておきましょう。
ベンチャーへ転職するデメリット1|希望する仕事以外にもやるべきことが!
ベンチャー企業は言わばスタートアップで、まだまだ業務体制や事業が確立されていない状況にあります。そのため、希望していた業務だけでなく、様々な役割を与えらえる可能性があります。
個人的な経験としては、総務などの事務的な業務も対応したり、部署の枠を超えて仕事を抱えるなど臨機応変に動くことが求められます。会社が安定すれば分業制でも充分に業務が回りますが、ベンチャーでは日々変化しますね。
ベンチャーへ転職するデメリット2|年収が下がる可能性が高い
特に大手企業からの転職者では、ベンチャーでの転職で年収が大幅ダウンになる可能性が高く、3桁(100万円)ほど下がることもよくあります。
そのほか、福利厚生も整ってないことが多く、家賃補助や退職金制度もあまり期待できないですね。特に一人暮らしの方は経済的にも不安があるため、リスクと感じるかもしれません。
ベンチャーへ転職するデメリット3|倒産のリスクもある!
ベンチャーでの転職では、事業が上手くいかず倒産するリスクもありますね。長期雇用を重視している方や、結婚して家族を持っている方など、家のローンが払い続けられなくなる!という意味合いでは不安でしょう。
ですが、全てのベンチャーで経営状況に難ありという訳でもなく、億単位で資金調達できる企業や、メガベンチャーと呼ばれるような大規模の会社もありますので、転職活動の会社選びではある程度安定しているところを選ぶことはできますね!
ベンチャー企業へ転職するメリットまとめ
ただ、ベンチャーで働く上ではメリットは多く、上記でもご紹介しましたが未経験でも学べる環境にあることや、短期間で密度の濃い経験ができるなど、魅力的な面もあります。
自分も未経験からライターの仕事に就き、今ではマーケターとして幅広い業務に対応できるようになっています。しっかりと学ぶ意識があれば、ゼロからでもしっかり成長できる環境にあるので未経験からの転職ではおすすめですね。
ベンチャーでの転職はリスクもあるけどプラスにも考えられる!
今まで大手企業で安定して働いていた方はやはり、ベンチャーへの転職で不安に感じることも多いかと思いますが、実際にベンチャーで働いてきた側の感覚では『リスクやデメリットもポジティブに考えられる!』という点が挙げられます。
- 業務対応範囲が広く、忙しそう⇨ルーティンの仕事が少ないから新鮮な働き方が常にできる!
- 責任・裁量が大きくプレッシャーを感じる⇨経営者と近い距離で仕事ができるから学べることが多い!
- ベンチャーに転職したら年収ダウンになる…⇨給与見直し・功績評価の頻度が多いから給与UPのチャンスも多い!
などなど、入社したての頃は慣れるまで苦労は多いかもしれませんが、ベンチャーに適応さえすれば様々な可能性を秘めているので、良い意味で自由度は高いですね。
ベンチャー企業へ転職する際に必要なこと・向いている人の特徴って?
ベンチャー企業へ転職する際に、心がけておくべきポイントを以下でまとめました。個人的にはベンチャーでの転職で成長できましたが、人によっては向いていなかったり、後悔するケースもあるので注意しましょう。
ベンチャー企業で働く適性・向いている人の特徴
上記でも解説した通り、ベンチャーでは少数精鋭で業務を回す分、柔軟な判断が求められます。
- 失敗することに抵抗がない
- 新しいことへの積極性
- 臨機応変に複数の業務を並行して進められる
- 自分から率先して学ぶ意欲
- 固定観念にとらわれない思考
このような適性があれば、未経験の方でも様々なノウハウな経験を吸収できます。特に、失敗することを恐れているとなかなか伸びません。ベンチャーは仕事が確立されていない分、多種多様なやり方に挑戦して磨き上げることが重要となります。
良い会社であれば、失敗してもちゃんとした理由があれば怒られることはありません。むしろ、失敗をリスクだと考えて新しいことに挑戦できない方は、いつまで経っても評価されないでしょう。
逆にベンチャーへの転職を考え直した方がいい人って?
逆に、ベンチャーでの仕事に向いていない人の特徴も見てみましょう。
- 何がしたいのか分からない・やりたい仕事が見つかっていない
- ルーティンワークに慣れている
- 受け身で消極的
- 決められた仕事だけをやっている方が落ち着く
このような意識も決して悪いことではありませんが、自分から仕事を作っていく積極性がないとベンチャーでは合わないかもしれません。それでもベンチャー志向という方は、転職エージェントに一度相談して選考を受ける価値があるかどうか判断するのがいいですね!