Webマーケティングは年々需要が上がっており、正社員に限らずフリーランスで活躍されている方が多いですね。
自分も正社員で3年以上の経験を積んでから、フリーランスになりました。
私自身は正社員歴の方が長く、フリーランスとしての活動はこれからですが、案件の獲得方法や必要なスキルなど振り返りの意味もこめて記事でまとめてみました。
- Webマーケティングのフリーランスは稼げる?
- フリーランス・独立したい場合にはどうやって案件をもらう?
- Webマーケターのフリーランスで必要な能力・経験は?
結論から言うと、Webマーケティング未経験の方はいきなりフリーランスを目指すのは難しいですが、経験さえあれば幅広く高待遇で働けるポジションかと思います。
フリーランスとして働くWebマーケティングのイメージ
デジタル広告やWeb集客の需要が高まっていることもあり、Webマーケターも正社員だけでなくフリーランス・業務委託というポジションで柔軟に働くことができます。
Webマーケターの仕事は広域|ネットからの集客に関すること全般
Webマーケターは言わばWeb集客の領域で、以下の通り幅広い媒体でのマーケティング戦略・実行がされます。
- Web広告(リスティング・SNS・動画など)
- SEO対策(検索エンジンからの集客強化)
- SNS運用(TwitterやInstagramなどのSNSから集客施策)
- メールマーケティング(ステップメールからの顧客獲得)
- ホワイトペーパー制作(無料資料DLからの顧客獲得)
- セミナー運営(オンライン・オフラインセミナーを活用した顧客獲得)
オフラインの営業ではテレアポや展示会などイベントからの集客があるように、オンラインのWeb集客・営業ではネット上からのプル型のアプローチを中心に、様々な媒体でのマーケティングが可能です。
フリーランスのWebマーケティングでは特定の分野・スキルを発揮
Webマーケターは上記で紹介したような集客領域について、一通り携わっているマルチマーケターの方もいますが、フリーランス・業務委託の場合では特定の分野で携わる機会が多いですね。
例えば、マーケティングの責任者がWeb広告を強化したいけど人員が不足している場合、Web広告に強いマーケティング経験者を業務委託でアサインさせるといったケースや、サイト流入からのCVRが低いことを課題に、ホワイトペーパーやメルマガなど見込み顧客の刈り取りができるマーケターが欲しいなど、マーケ戦略上の課題に対してフリーランスの力を求めています。
そのため、『東証プライム上場企業のメディアを運営した経験があり、SEO施策の知見を伸ばしたい』とか『マーケティングのほか広報でSNS運用を複数経験した』など、何か一つ強みになるような集客スキルがあれば、クライアントより受注しやすいかと思います。
Webマーケティングの働き方は自由度高め
Webマーケティングのポジションは正社員で働いていた時から、割と融通きく仕事だと感じました。
- 基本リモートで仕事できる(地方在住の方も多い)
- 正社員だけでなくアルバイトやパート、業務委託の方も参画しやすい
- 副業・兼業も会社によっては可能
自分も正社員でコンテンツマーケティングの仕事をしていた時、SEOコンサルの副業をしていました。いずれもフルリモートですね。
フリーランス・業務委託では、週3〜4の稼働時間案件もそれなりにありますので、『フルタイムで働くのはしんどい』という方や『出社せず地方に移住して、マーケティングの仕事を続けたい』という場合には合っているでしょう。
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Webマーケティングのフリーランサーが案件を獲得する方法は?
Webマーケティングのフリーランスを目指す場合、様々なルートから案件をもらえます。
自分自身の経験では、エージェントの登録以外にも知り合いを通じた仕事もあり、業界内でのネットワークも重要かと思いました。
フリーランス・IT関連のエージェントに登録する
Webマーケティング経験者であれば、転職の時と同じようにフリーランスやITに特化したエージェントに登録するのが確実ですね。
フリーランスの課題で、案件獲得の営業が上手くいかないというケースが多くあります。そのため、案件を紹介・斡旋してくれるエージェントやサイトに登録することで、長期間稼働しないようなリスクを避けることができるでしょう。
個人的には、ITプロパートナーズがフリーランス案件で良いかと思って使い始めています。本格的に稼働したら、別記事でご紹介する予定です〜
SNSや運営しているブログを通じて案件募集をする
SNS運用やSEO対策・コンテンツマーケ経験のある方であれば、TwitterやブログサイトにWebマーケの経験を紹介して案件募集をするといった手段もありますね。
企業側も最近では、Twitterを使った求人募集をするケースが増えていますので、自分からWebマーケティングに関する情報発信をすれば仕事につながる可能性があるでしょう。
正社員で勤めている会社から業務委託の切り替えを打診する
自分が試した方法でもありますが、正社員でWebマーケティングの仕事をしている場合、業務委託への切り替えを社内で提案する方法もあります。
会社側と調整できれば、正社員からフリーランスの働き方も選べます。ただ、自分の場合は業務の折り合いがつかず、失敗に終わりました。。
クラウドソーシングを活用
未経験者向けの案件獲得で、ランサーズなどクラウドソーシングの活用も可能です。
クラウドソーシングでは単価が安くなるデメリットもありますが、ロースキルでも対応できる案件があるので、Webマーケにこれからチャレンジしたい方は副業レベルから試してみるといいですね。
知り合いを通じて紹介してもらう
また、知人からの紹介を通して案件獲得するケースもあり、自分もこちらに該当します。
自社サービスの顧客拡大を目的としたコンテンツ制作・SEO対策で課題がある相手に、『ちょうどコンテンツマーケ経験のある人がいる』といった紹介から仕事につながりました。
その後はプレゼンや施策提案などをしましたが、Webマーケティングのフリーランスでは実績紹介で参考になるポートフォリオやビジネス上のSNSアカウント・サイトがあると、より案件獲得でスムーズに進むかと思います。
Webマーケティングのフリーランスを目指すメリット
Webマーケティングの仕事について、広告やSEO施策・ポータルサイト運営やメールマーケなど様々な媒体に携わった経験はありますが、総じて言えることは『人手不足』です。
正直、自分のWebマーケスキルは大したことないですが、経験者というだけでいろいろ仕事ができたり副業収入も得られています。
Webマーケティングの世界では、経験と実績さえあれば評価されやすいと感じました。以下で、Webマーケでフリーランスを目指すメリットをご紹介します。
Webマーケターの経験者がいない企業が多く需要が高い
Webマーケターがいない企業は思ったよりも多く、サブスク形式のサービスを提供しているIT業界でも、専任のWebマーケターが不在のままプロジェクトが進んていることはよくあります。
企業ブランドや営業の力が強ければ、サービスの質が多少悪かろうと売れてしまうので、あまりWebマーケティングに力を入れてこなかった会社もいるでしょう。
ただ、最近では新聞などマス広告からデジタル広告への転換や、SNSやYouTubeなどの利用頻度の高さから、Webマーケティングの強化をしたい企業が増えています。そんな時、経験者であるフリーランスのWebマーケターの力が欲しいところですね。
経験を積めば高単価・高待遇で仕事ができる
フリーランスのWebマーケターは単価が高めに設定されており、仕事内容によりますが週5稼働で80万円以上・週3稼働でも50万円以上といった案件も結構ありますね。
フリーランスには税金・保険負担などのデメリットもありますので、正社員と比べてそこまで収入が上がる訳でもないですが、経験年数が長くスキルが高いと年収1,000万円以上も可能です。
副業や起業などお金を稼ぐスキルが育つ
Webマーケティングは言わばネット上の集客・営業スキルになるため、自分一人でお金を稼ぐノウハウにもなります。
- PPC広告を使ったアドアフィリエイトで稼ぐ
- SEO対策のコンテンツ・サイトを制作してビジネスを展開する
- ブルーオーシャンの業界にYouTuberとして参入する
など、アフィリエイトなどの副業や起業のスキルとしてもWebマーケティングの経験が活かされます。急に転職するのはリスクは高いけど、少しずつ副業からWebマーケターの仕事に携われば、将来的なキャリアチェンジやお金を稼ぐ手段の一つとして有効ですね。
▼転職するかどうか迷っている方向けの記事です
Webマーケティングのフリーランスで必要なスキル
Webマーケティングのフリーランスを目指す方法やメリットなどご紹介しましたが、正社員でなくフリーランスとしての活動を継続するためには以下のようなスキルも必要です。
マーケティングに関する経験・スキル|未経験の方はアルバイトや正社員から
Webマーケティングは経験者が優遇される一方で、未経験の方はなかなか採用されないのも現実です。
自分も最初、Webマーケティングの転職ではスキル不足であまり上手く行きませんでした。
個人的な経験では、Webライターの仕事を1~2年続けてからマーケターの正社員になりました。おそらく、Webライターの経験がなければ今のWebマーケの仕事はできなかったと感じています。
そのため、未経験の方はいきなりフリーランスを目指すのではなく、段階的なWebマーケのスキル獲得を目的に副業のアルバイトや正社員で実績を増やしていくといいですね。
- クラウドソーシングでライターの仕事をしてから、SEOに関する知見を増やす
- 趣味でSNSを運営して、インフルエンサーの副業案件をもらう
- IT業界での転職でディレクターをしながらWebマーケの仕事にも携わる
といったやり方が現実的で、Webマーケのフリーランス一本に絞らない活動がおすすめです。
コンサルティングやプレゼンテーション能力も必要
Webマーケティングは自社サービスやクライアントの集客課題を見つけ出し、対策の提案をすることが多いです。
最適な広告運用案と運用した結果について資料でまとめたり、SEO施策に関するレポートティングを毎月行うなど、コンサルティングやプレゼンの要素があり、能動的な提案スキルがあるとWebマーケの仕事もスムーズに進みます。
また、フリーランスの案件獲得でもプレゼンテーション能力が発揮されて、自分がこれまで携わってきたWebマーケ案件の説明や実績を上手く伝えることで仕事にもつながるでしょう。
個人的な感覚・経験に頼らず数字で説明・提案できる
それと、個人的に思う優秀なWebマーケターは、数値上のデータを基に戦略提案ができるポイントがあります。
逆に言うと、何でも個人の経験やフィーリングを入れて判断するマーケターは信用できません。
『Webマーケティングだから数値データを参考にするのは当たり前では?』と思う方もいるかもしれませんが、実際のところ現場ではこれができていないマーケターが多くいます。
- 他の商材・サービスでも上手く行ったウェビナーだからとりあえずやってみる
- 〇〇さんが良いと言ったサイトデザインだから、多分大丈夫
- 個人的にはこのキャッチコピーが腑に落ちないから変更する
など、個人的な感覚や定性的な根拠だけに頼ると、正しいWebマーケの手法を確立できません。
特に、様々な現場に参画するWebマーケティングのフリーランサーは、まずはプロジェクトの現状や課題分析できる数値データを一通り把握した上で、どのような施策が効果的か提案するといった入りの部分を気をつけると良いのではと思います。
Webマーケティングのフリーランスは実績獲得を優先的に!
(スキルの話など偉そうに)説明してしまいましたが、今回の話をまとめると以下の通りです。
- 経験を積めばWebマーケティングのフリーランサーは柔軟に働ける
- フリーランス活動の継続では経験を積む・実績を増やすことが重要
- 経験年数が少ないうちは多少単価が低くても、幅広い業務をこなすと自分の強みになる
自分も最初はSEOマーケ・BtoCに限られたスキルでしたが、転職や副業を通したBtoBもできたり、ウェビナーやホワイトペーパーのコンテンツ企画も経験したり、SEOコンサルも経験できたなど、色々試せることで自信にもつながりました。
とは言っても、業界的にはまだまだな人材なので引き続きフリーランスとしてもっと経験を積みたいと思いますー