カナダでフランス語が公用語になっていることについて、知らない方も多いのではないでしょうか。私も調べるまでは知らず、意外でしたね。アメリカの隣国で英語圏だったので、普通に英語だけかと思いました。
フランス語をしゃべれなくても英語で対応できますが、ケベック州など一部地域ではフランスが第一言語になっているため、英語があまり通じず驚く観光客もいるようです。
こちらのページではカナダのフランス語事情について解説していきます。これからカナダ旅行を計画する方は、ぜひご参考ください!
また、フランス語のほかカナダ英語についても別ページでご紹介しています。こちらもアメリカ英語と異なるなど、興味深い点が多くありますね。
カナダで特にフランス語が使われている地域について
カナダは英語とフランス語の両方を公用語として認められています。全部で10の州がありますが、州によって公用語の指定が異なるようです。
2つの州がフランス語を公用語として認めている
カナダでは8州が英語だけを公用語に指定されていますが、他の2州ではフランス語の利用率が高く、公用語として指定されています。
- ケベック州|フランス語が公用語
- ニューブランズウィック州|フランス語と英語が公用語
ですので、フランス語が公用語になっているといっても、カナダ全地域でバイリンガルがいる訳ではありません。
ケベック州・モントリオールではフランス語での留学でも人気が高い
フランス語が公用語になっているケベック州の最大都市・モントリオールでは、フランス語の留学先として人気があります。フランス語だけでなく英語もある程度学べるので、語学留学として適しているでしょう。
ケベックシティも観光地でおすすめ!
また、ケベック州の州都・ケベックシティも街の雰囲気が独特で、北米にいることを感じさせないフランス風の城塞が多いです。
モントリオールと比較すると人口は少なく小さな街ですが、1985年にユネスコの世界遺産になっており、観光できる場所がたくさんあるのでおすすめです! 美しいフランス文化を感じられますね。
カナダでは公共の場所でフランス語が出てきます
上記で紹介しましたケベック州のほか、カナダ最大都市であるトロントのピアソン国際空港でも、英語とフランス語の両方でアナウンスが流れます。
他にも標識や地図案内など公共の場でも、フランス語表記が普通になっていたり、食品な飲み物のラベルもフランス語で書かれていたり、あらゆる所でフランス語が出てきます。
また、公共の放送局でも英語とフランス語の両方で放映していたり、カナダ全域の役所でフランス語が話せる職員がいたり、フランス語だけで英語が話せない住民でも問題なく暮らしていけるような環境になっています。
北米の英語圏でありながらフランス文化にも触れられるという点で、観光や留学でより充実するのはいいことですが、そもそもフランス語が広まった経緯は何かということについて次で見ていきましょう。
カナダでフランス語が広まった理由には歴史的背景が
カナダでフランス語が公用語になったのは、16世紀からの歴史的背景があります。16世紀にセントローレンス湾からフランス人が入植したことにより、カナダが建国されてフランス領となりました。
その後17世紀はじめには、フランスの探検家であるサミュエル・ド・シャンプランが今のカナダの土地にて、植民地ケベックを建設しました。
その後は英仏戦争によりイギリスの統治下になり、1931年のウェストミンスター憲章でカナダは完全な独立をします。カナダの独立は意外と最近の話でしたね。
ケベック州はフランスの植民地であったため、現在でもフランス語を中心に浸透しました。ケベック州が北米のヨーロッパと呼ばれている所以が、他国からの統治にあります。
まとめ|カナダ旅行ではフランス文化にも触れられるチャンス!
カナダという国は多国籍な文化があり、留学のほか観光でも充実した海外旅行になるでしょう。北米だけでなくフランスの文化を感じることができるチャンスがあるので、これまでカナダに対してあまり興味が無かった方でも、カナダ旅行へ行きたくなるかもしれませんね。
それと、カナダでは名所であるナイアガラの滝もおすすめです。実際にナイアガラの滝へ行ってきたレビューもあるので、あわせてお読みいただければ幸いです。
★ナイアガラの滝に関する記事はこちら!