海外旅行でもスマホは必需品ですが、海外向けのパケット定額サービスなどを利用していないと高額のデータ通信費用が発生する恐れがあるため、機内モードの設定を忘れずにしておく必要があります。
機内モードはデータ通信費用の高額請求を避けるためのほか、飛行機に乗る際にも使うスマホの設定です。海外旅行では知っておくべきスマホの機内モード設定について、あらかじめ把握しておきましょう。
海外旅行でスマホを機内モードの設定にするべき理由
海外旅行でスマホを機内モードにするべき理由について、データ通信料と飛行機の2つのケースから紹介してきます。
国際データローミングでの高額請求を避ける
海外でスマホを利用する場合、ドコモやau、ソフトバンクなどの国内通信キャリアで契約していても、海外の基地局の電波を自動的に受信してネット接続することが可能です。
海外の電波をキャッチしてネット接続することを国際データローミングといいますが、海外向けのパケット定額サービスに申し込まない限りは、通信料がかなり高額になってしまいます。
一般的に海外でのパケット通信料の目安は、1MB(メガバイト)で2,000円程度です。例えば海外旅行で撮った写真をLINEやFacebookなどで送る場合、10MBほどのデータ量であれば2万円ほどの通信料が発生します。
高額請求について何も知らずに国際データローミングを使い続けると、あっと言う間に数十万も請求されてしまった…という恐ろしい事態になるため、データ通信をストップさせる機内モードの設定は必須です。
飛行機に乗っている間は機内モードの設定に
海外旅行では飛行機をご利用されると思いますが、飛行機に乗っている間は原則、スマホの電源を切っておくか機内モードの設定にしておく必要があります。
理由として、スマホから発生する電波が飛行機に影響して、運航や操縦に関する統制に悪影響を与える可能性があるからです。
機内で出発前にもアナウンスがありますが、離陸から着陸までの間は電波を遮断させる機内モードにしておきましょう。飛行機に搭乗するタイミングで忘れずに、機内モードにしておくのがいいですね。
また、最近は飛行機内での電子機器類の使用ルールが緩和されており、電波を発さない機内モードであれば飛行中でもスマホを操作できますが、機長が安全運航に支障があると判断したケースにおいては使えなくなるため、アナウンスに従うようにしましょう。
機内モードの設定方法|iPhone・Androidの手順
スマホの機内モードは電話回線のほか、Wi-FiやBluetooth、GPSなどのデータ通信に関わる電波をストップさせます。
スマホ自体の操作は可能ですが、データ通信が止まっているため機内モードではインターネットやメール、LINEなどの利用ができなくなります。
※ただし、機内モード中でもWi-FiにBluetoothでは個別に設定をいじればオンにすることができます。
以下ではiPhoneとAndroid、両方の端末で機内モードにする設定方法について、キャプチャ画面とあわせて説明していきます。
iPhoneでの機内モード設定方法
iPhoneでは『設定』のアプリから機内モードのオンオフが可能です。『設定』アプリを選択するとすぐに機内モードの項目が出てくるので、タップしてオンにしましょう。
それと、画面下をスワイプすることで出てくるコントロールセンターでも、簡単に切り替えができます。飛行機マークの機内モードアイコンをタップするだけで、切り替え可能です。
Androidでの機内モード設定方法
Androidの場合も、基本的な操作手順はiPhoneと同じです。『設定』のアプリから『無線とネットワーク』の項目にある『もっと見る』を選択します。
次の画面で機内モードのオンオフができる項目があるので、タップして設定します。
また、画面上をスワイプすることで表示されるクイック設定ツールでも、機内モードの設定ができます。機内モードのアイコンをタップして、切り替えをしましょう。
海外旅行の際にスマホでのデータ通信をするには?
海外旅行では高額のデータ通信費用が発生する恐れがあるため、基本的には機内モードの設定にしておくことをおすすめしましたが、海外でもデータ通信を利用したい場合の方法について最後にまとめました。
海外旅行向けのパケット定額サービスを利用する
大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)では海外旅行向けのパケット定額サービスを提供しており、キャリア会社によってプラン内容は多少異なりますが無制限でのデータ通信利用ができます。
ただし、1日あたり2,000円〜3,000円と利用料金は割高になるため、長期間の海外旅行では以下で紹介していますSIMカードやレンタルWi-Fiを使ったほうがいいでしょう。
データ通信専用のSIMカードを購入する
お使いのスマホがSIMフリーであれば、海外で使えるデータ通信専用のSIMカードをご活用いただけます。空港や現地でも売っているので、すぐに使えます。
SIMカード自体の費用で3,000円ほどかかりますが、その後は使用データ量に応じたチャージ料金を支払うシステムになるので、使い過ぎによる高額請求を防ぐことができます。
フリーWi-Fiやモバイル(レンタル)Wi-Fiを利用する
海外でも空港や街中、ホテルなどの公共施設でフリーWi-Fiを利用できる場所は多いです。機内モード中でもWi-Fiをオンにすることはできますので、データ通信費用をかけないインターネット接続が可能になります。
ただし、フリーWi-Fiは電話状態が安定しないほか、セキュリティが完全に保証されていないので個人情報の漏えいが心配な方はモバイルWi-Fiルーターをレンタルしてみるのもいいでしょう。
モバイルWi-Fiは1日1,000円以下で利用できるプランもあり、空港で貸出と返却が簡単にできるので利用しやすいです。観光地で撮った写真を友人や家族に送って連絡をしたい場合など、データ通信を頻繁にしたい場合にはモバイルWi-Fiが役立ちますね!
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