自動化ゲートは、空港での出入国において審査官による審査を受けなくても、パスポートや登録した指紋の認証で自動的に出入国審査を可能にするものです。
通常の出入国審査と比較して自動化ゲートでの手続きは簡単であるため、出入国審査場に長時間並ぶ必要がなくなるなど便利な要素があります。
さらに今後、日本国内の空港に限らずイギリスの空港でも、日本のパスポートで自動化ゲートが利用できるようになりますが、便利な反面いくつかの注意点やデメリットもあるので、こちらで紹介していきたいと思います。
自動化ゲートが便利な理由|導入している国内の空港
人が多く並ぶ出入国審査場の混雑を解消する目的で、自動化ゲートが導入されました。
自動化ゲートでは、パスポートと指紋の照合で本人確認を行う出入国管理システムによって、短時間で出入国審査を行うことができます。
自動化ゲートではスムーズに手続きできます
出入国審査場ではよくカウンターの前に、多くの利用客が並んでいることがありますが、自動化ゲートを利用すればスムーズかつ簡単に手続きを済ませられるメリットがあります。
引用元:政府広報オンライン 海外出張・海外旅行に便利な「自動化ゲート」
自動化ゲートを利用するイメージは、こんな感じです。手続きに要する時間が短いので、ほとんど待たずに出入国審査ができるのは大きなメリットですね。
自動化ゲートを利用できる国内の空港は4つ
2018年11月現在、自動化ゲートを使える空港は日本国内で4つあります。
●成田空港
第1ターミナルと第2ターミナルの各出国審査場・上陸審査場 (第3ターミナルは未設置)
●羽田空港
中央と北の各出国審査場、上陸審査場内の入国管理局事務室
●中部空港
出国審査場と上陸審査場
●関西空港
第1ターミナルビルと第2ターミナルビル(国際線)の各出国審査場、及び上陸審査場
主要の空港には既に設置されているため、海外旅行で利用する機会は今後も多くなるでしょう。
自動化ゲートを利用するには事前登録が必要
自動化ゲートを利用する前に、利用希望者登録をする必要があります。
自動化ゲート利用希望者登録では、旅券と自動化ゲート利用希望者登録申請書(日本人用)を提出することになりますが、各空港に登録窓口があるので海外旅行前に何か準備することはありません。
詳しくは法務省の自動化ゲート利用案内をご確認いただければと思いますが、最初に利用希望者登録をすれば、パスポートの有効期限が切れるまで自動化ゲートを利用できます。海外旅行に行く機会がそこそこありそうな方は、登録してみるのもいいですね。
イギリスの空港でも自動化ゲートが利用可能に!
自動化ゲートを利用できる場所は日本国内だけでなく、イギリス(英国)でも今後使えるようになるとのニュースが2018年10月に報道されました。
イギリスでは現状、欧州連合(EU)に加盟している28ヶ国をメインに自動化ゲートの対象としていますが、以下の対象国も来年(2019年)の夏までに増やすとのことです。
- 日本
- アメリカ
- カナダ
- ニュージーランド
- オーストラリア
日本のパスポートを持っていれば近年中に、日本国内に限らず海外の空港でも自動化ゲートが使えるようになるかもしれませんね。
最近では日本のパスポートが世界一だというニュースもあり、何かと日本のパスポートが世界的に注目されています。世界一というのは、ビザなしで行ける国の数が一番多いということでして、詳しくは以下の記事でも取り上げています。
自動化ゲートの注意点・デメリットは?
自動化ゲートは便利という話をしましたが、ちょっとしたデメリットや注意点もありますので最後に触れておきます。
デメリット|スタンプ(証印)が押されない
自動化ゲートでは審査員がいないため、スタンプ(証印)が押されません。パスポートに押されるスタンプがないと、海外へ行った感じや思い出がないと考える人もいますよね。
また、海外の空港での審査場で『どうして日本からの出国で証印がない?』と聞かれるケースもあります。審査員に英語で伝えるのが難しい場合、困ってしまうかもしれません…
スタンプがなくても海外には行けますが、パスポートにスタンプが欲しい方は審査場事務室へ申請すれば押してもらえます。自動化ゲートをご利用する際には、どうするか一度考えておきましょう。
初回利用時だけ多少の時間を要します
自動化ゲートを利用するには事前登録が必要でもお伝えしましたが、自動化ゲートを利用するためには希望者登録をする必要があります。
10分程度あれば終わる手続きですが、飛行機の搭乗時間も考慮して初回利用の際には時間に余裕を持って空港に向かうといいでしょう。
★飛行機に乗り遅れた場合の対処法はこちら!
今回は自動化ゲートの事前登録など解説しましたが、海外旅行ではほかにもパスポートの申請や必要書類の準備など、知っておくべきことが多くあります。当サイトでも紹介しているので、こちらもお読みください!
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