国内線でパスポートが必要かどうかについて、初めて飛行機を利用する方や日本へ来た外国人観光客など、懸念することかもしれませんね。
結論から言うと、日本人に限らず外国の方でも国内線でパスポートを使うことはありません。
ただ、免許証の代わりで身分証明書としてパスポートを普段から利用されている場合には、国内線でも念のため持っていくといいでしょう。他にも、国内線の搭乗で必要なものがあります。
また、日本ではなく海外の国内線ではパスポートが必要になるケースも多いです。ですので海外のパスポート事情についてもあわせて、こちらのページで解説していきます。
一般的なルール・決まりで説明しますが、航空会社によって規定が異なりますので不安な方は各キャリアの公式サイトなどもご参考くださいませ。
日本の国内線でパスポートは不要
日本の国内線では基本的にパスポートチェックがなく、航空会社にもよりますが搭乗するには以下のものがあれば大丈夫です。
- 予約番号
- マイレージカード
- 搭乗券
オンラインチェックイン対応の航空会社では、事前に搭乗券をスマートフォンに用意できます。あとはゲートの自動改札機に搭乗券をかざすだけで搭乗する、といった手続きが国内線では一般的です。
身分証明書の提示でパスポートを利用するケースも
ただ、人によっては身分証明書をパスポートで利用していることもあるでしょう。
国内線の搭乗では必ずではありませんが、手続きの際に身分証明書の提示が求められる場合があります。
たとえば、ジェットスターの国内線で身分証明書が必要かどうか、という質問に対する回答は以下の通りです。
国内線の搭乗手続きの際、身分証明書の提示、座席を必要としない幼児については年齢（２歳未満）確認ができる書類の提示が求められる場合があります。
ご本人確認ができるもの（パスポート、運転免許証、健康保険証、学生証、母子手帳など ※全てコピーは不可）をご持参ください。
引用元：ジェットスター よくある質問
本人確認ができる書類で運転免許証や健康保険証があれば問題ありませんが、普段からパスポートを身分証明書として利用している方は、国内線の搭乗で念のため持参しておいた方がいいでしょう。
パスポート以外に日本の国内線で必要なものは？
パスポート以外に、日本の国内線で持っていくべきものがあります。基本的な持参物ですが、意外と忘れてしまうこともあるためチェックしておきましょう。
搭乗券・予約番号が分かるもの
搭乗券は搭乗手続き（チェックイン）の際に発行してもらえますが、多くの航空会社ではWebでのオンラインチェックインが使えるようになっています。
オンラインチェックインという通称が浸透していますが、JALでは「タッチ&ゴーサービス」と言います。
オンラインチェックインが可能であれば、事前のチェックインがおすすめです。スマホなどを使ってオンラインで搭乗券を提示できるほか、座席指定も可能です。
飛行機内の座席位置のメリットと注意点でも解説していますが、窓側を好む人や時間が短い国内線でもトイレに行きたいから通路側が良いなど、座席位置のこだわりがある場合はオンラインチェックインで座席を決めておきましょう。
また、オンラインチェックインをせず空港で搭乗手続きをする場合、予約番号や確認番号など予約に関して紐づく情報を確認しておくと手続きがスムーズになります。
パスポート以外の身分証明書
絶対ではないですが、国内線の登場で身分証明書の提示が求められる可能性があります。その際、パスポートを発行していない人は普段から所持している免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書があると安心です。
▶️関連記事：パスポートの新規発行では10年が基本的におすすめ
パスポートが必須でない国内線でも、自分は念のため持って行ってます。免許証とかもあるのですが、漠然とした不安がありまして。。
外国人の方は在留カードや外国人登録証明書の携帯が確実
日本在住の外国人が国内線を利用する際には、在留カードや外国人登録証明書を持参することが多いですね。外国人向けの身分証明証として提示するイメージです。
また、海外在住の外国人は日本の国内線でもパスポートの携帯をしておくのが確実です（日本行きの国際線でパスポートを携帯しているので、自然なことではありますが）
必須とまではならないものの国内線であると良いアイテム
ほかにも、必須まではいかないものの持っておくと便利なものもあります。マスクや耳栓、アイマスク、ポーチなど様々なグッズについて、100円ショップで一通り購入できます。
コロナ以降は衛生面に気を使うようになったので、ウェットティッシュや除菌シートもよく使います。
海外旅行向けの記事ですが、旅行で便利な100均グッズを紹介していますのであわせてご参考ください。また、国内線はフライト時間が1~2時間程度と短めですが、あまり飛行機に乗り慣れていない方は飛行機内の過ごし方・準備することも確認しておくといいでしょう。
海外の国内線ではパスポート必須である場合が多い
一方で海外では、国内線でもパスポート提示が義務であることが多いです。
別の国に出ないからパスポートは要らないという訳にはいかないため、海外で飛行機を利用する場合では常にパスポートは持っておくべきです。
以下では国別の国内線パスポート事情について、紹介していきます。
アメリカの国内線｜安全対策が厳しい
アメリカでは国際線に限らず、国内線でも非常に厳しいセキュリティチェックが入ります。
最近では安全対策強化を目的に成立した法律・『正当な身分証明法（リアルID法）』により、特定の州では連邦基準の身分証・『リアルID（運転免許証・ID）』かパスポートなどの身分証が必須になりました。
参考：日本貿易振興機構（ジェトロ）2020年10月までに国内線搭乗では無効
リアルID法により外国人観光客に限らず、アメリカの方もリアルIDの発行かパスポートなどを準備する必要が出てきたようです。
他の海外ブログでは、アメリカの国内線でパスポートを忘れてしまったものの、厳重な荷物チェックや検査を経て何とか搭乗できたケースもあるようです。
ただ、搭乗許可まで時間がかかり飛行機に乗り損ねる恐れもあるので、日本人観光客でアメリカの国内線を利用する時、パスポートは必須でしょうね。
※アメリカでは入国審査も厳しめで、入国前の手続き（ESTA）も要確認です。
韓国の国内線｜金浦→チェジュ島でもパスポートは必要
韓国の国内線でもパスポートが必要になります。よくあるルートしては金浦国際空港からチェジュ島への国内便がありますが、この場合もパスポートによる本人確認が行われます。
航空機の搭乗の際にはご搭乗者本人の身分証明書を必ず持参しなければなりません。
＊＊外国人の場合、身分証の代わりにパスポートの持参をお願いします。
空港でご塔乗手続きをする際、スタッフがご本人様確認をさせていただきます。また、空港当局のセキュリティー手続きの際にも
塔乗券と身分証明書（外国人の場合はパスポート）が必要です。
引用元：エアプサン よくある質問
例として、韓国の航空会社であるエアプサンでは上記のような取り決めがあります。外国人の場合に限り、身分証明書でパスポートの持参が義務付けられています。
ヨーロッパの国内線でも基本的に必須
ヨーロッパの国々でも基本的に、国内線でもパスポートの提出義務があります。こちらもセキュリティ対策による理由ですね。
シェンゲン協定加盟国であればパスポートなしで移動できるとも言われていますが、実際には身分証の提示が求められることが多いです。海外旅行中で使える身分証ということで、パスポートを携帯しておくといいでしょう。
オーストラリアの国内線｜パスポート無しでも搭乗可のケースあり
オーストラリアでは身分証明書の提出義務はあるものの、航空会社によってはパスポートがなくても国内線の飛行機を利用できる場合があります。
日本と同様に、機械によるセルフチェックインで済むのはありがたいですが、パスポート無しで絶対に行けるかというと微妙なので…セキュリティが多少甘いという認識の上、念のためパスポートを用意しておいた方がいいでしょう。
まとめ｜日本の国内線ルールは特別
国内線におけるパスポートの必要性について、お分りいただけましたでしょうか。
- 日本での国内線｜パスポートは不要（ただし、パスポート以外の身分証がない人は持参するといいかも）
- 海外での国内線｜パスポートは必要（海外で使う身分証として必須）
簡単にまとめるとこのようなルールになり、海外と比べると日本の搭乗手続きは簡単なものとなっています。
また、当サイトでは海外旅行で役立つ記事も掲載しています。飛行機やパスポートなど、空の旅に関するおすすめ記事を以下でまとめました。パスポートの署名・サインに関するコラムなどよく読まれているので、あわせてご確認いただければ幸いです！
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