シンガポールはいわゆる多民族国家で、国語であるマレー語のほか英語も利用されています。ですので、シンガポールのホテルや空港などでは普通に英語が通じます。

ただ、シンガポールの英語には独特ななまりとかクセがあります。シングリッシュと呼ばれるものですね。

シングリッシュは、普通の英語と比べて難しそうですか?

そうでもなさそうでしょうか。わりとシンプルで、本来の文法から違っても通じるから知っておけば楽かもしれませんね。マジやばたにえん〜

そうですか。
こちらのページでは、シンガポールの英語事情とあわせて独特の英語文化・シングリッシュについて解説していきます!
シンガポールの英語事情|4ヶ国語が利用されています
2017年時点でおよそ560万人ほどの人口であるシンガポールでは、複数の民族がいることで4ヶ国語も利用されています。外務省で公表されているシンガポール共和国の基礎データを参考に、詳しく見ていきましょう。
シンガポールの民族構成|中華系の人口が4分の3
シンガポールの民族構成では中華系、マレー系、インド系の3種類に分類されます。
- 中華系:74%
- マレー系:13%
- インド系:9%
参考:外務省 シンガポール共和国(Republic of Singapore)基礎データ
中華系の方々が一番多く、シンガポールの全体人口の4分の3を占めます。英語も通じますが、以下で紹介しております通り中国語も比較的話せる人が多いですね。
シンガポールの国語・公用語|ビジネスでは英語を中心に使用
シンガポールの国語はマレー語ですが、公用語ではマレー語のほか英語、中国語とタミール語の計4ヶ国語があります。
日々の生活ではマレー語や中国語も利用されていますが、ビジネスシーンになると英語の使用頻度はかなり多くなります。英語を使った仕事を海外でしたい方には、シンガポールはわりと良い環境だといえるでしょう。
シンガポールの教育体制でも、母国語と英語の両方を学ぶため英語を話せる人が多いとされています。国によって英語の習得度合いなど異なり、ほかの記事でも詳しく解説しています。


多言語の環境によりシンガポール独自の英語・シングリッシュが生まれました
マレー語や中国語など多くの言語を話すことから、英語も少なからず他言語の影響を受けて言い回しなどが変化していきました。
その結果、シングリッシュ(Singlish)という独自の英語が浸透しましたが、シンガポール旅行では使う機会もあるので覚えていくといいでしょう!
★シンガポール旅行で役立つ記事はこちら!



シングリッシュ(Singlish)の特徴・話しやすい理由
シングリッシュはシンガポールイングリッシュの略称ですが、具体的にどのように話すのかご紹介していきます。初心者が話すような間違った文法でも、わりと通じるのが助かりますね!
シングリッシュの特徴1・正しい英語の文法でなくても比較的通じる
シングリッシュでは本来の英語の文法に従わなくても、相手に通じやすいです。例として、動詞を過去形や未来系にせずに話すことがあります。
- I go shopping yesterday.
- We have a meeting next Monday.
昨日や明日、来週の月曜など時制の単語をつけておけば、動詞を現在形にしておいても普通に理解してもらえます。
それと、シングリッシュではCanの使い方も独特です。基本的な英語であれば、
- I can meet her there.
といった感じで主語を必ずつけますがシングリッシュの場合では、
- CanCan!(キャンキャン)→いいよ!、できるよ!
- Cannot!(キャノ)→ダメ!
- Also can(オルソーキャン)→これもいいよ
という風に、片言のような言い方で通じます。これは中国語の発音が由来になっていますが、シンガポール旅行中でも使う場面があるので覚えておくといいですね。また、英語本来のcanの使い方も様々なので、こちらもチェックしておくといいでしょう。
▷外部サイト:助動詞canの意味・正しい使い方について(Aloha English)
シングリッシュの特徴2・語尾にlah(ラ)などがつく
シングリッシュではlah(ラ)やloh(ロ)が語尾につく傾向もあり、『OK, lah』といった言い方がされます。
これも中国語の発音が由来ですが、シンガポールのほかフィリピンなどほかの東南アジアでも一部、同様の言い方がされます。そこまで重要な言い回しでもありませんが、子供から大人まで幅広く使うので、聞く機会は多そうですね。
シングリッシュの特徴3・疑問文は語尾にma(マ)やmeh(メ)がつく
シングリッシュでの疑問文もシンプルです。通常の英語であれば疑問文は、
- Did you have lunch?
- Are you Japanese?
このように主語などの語順が変わりますがシングリッシュの疑問文は、
- You already have lunch ma?
- You are Japanese meh?
通常文の語尾にma(マ)やmeh(メ)をつけておけば、質問であることを認識してもらえます。動詞の時制も上記でお話しました通り、本来の文法通りでなくても問題ありません。
まとめ|シンガポールの英語はわりと話しやすい!
シンガポール独自の英語・シングリッシュについて説明しましたが、実際に使ってみると普通の英語よりも話しやすく、間違った文法でも通じるケースがあるのは助かりますね!
各国の英語や、実際に英会話を学びたい方向けの記事もございますので、あわせてお読みいただければ嬉しいです!
★ほかにも、カナダ英語について解説!
